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クランクアーム(L型アーム):パラメーターごとの説明
対象バージョン:RotoSpider Desktop 0.8.14 · 確認:2026-09-13 D5
クランクアーム(L型アーム)は、ストレートアームをクランク状に曲げ、スパイダーを2枚ではなく1枚持つようにしたものです。アームの管は回転軸に沿って入り、金型を置く空間の外側で下に曲がって、1枚のスパイダーを下から支えます。金型はスパイダーの上面にだけ取り付けるので、高さが半分ずつの取付面が2つあるのではなく、途切れのない取付面が1つあります。必要なのは、4つの寸法、保有しているかさ上げ台の一覧、任意で入れる重量の上限です。
ここに描いた配置では、2つの回転が働きます。全体がアームの管の軸のまわりに回り、スパイダーがそれ自身の中心を通る軸のまわりに回ります。スパイダーを回すのは、中空のアームの中を通るシャフトで、スパイダーのところの直角ギアを介して動力を伝えます。このページの「上」「下」「上面」は、図に描いた姿勢での位置を指します。アームが回ると、図全体もそれとともに回ります。

金型が収まらなければならない球の中心は、アームの管の回転軸と、スパイダーの中心を通って上に延長したスパイダーの回転軸とが交わる点にあります。アームが曲がっているため、取付面はその点より下にあり、球の中心にはありません。どちらの回転でも、金型の各角とその点との距離は変わらないので、球形の回転限界は、ストレートアームと同じようにクランクアームにも当てはまります。金型に使える空間は、球のうち、取付面より上で、クランクの柱部分が空けている幅の内側の部分です。
このページで示す数値は、いつでも開けるWeb Appに組み込まれたクランクアームのものです:スパイダー1800 mm、垂直回転径2850 mm、スパイダーYオフセット800 mm、水平有効径2400 mm、かさ上げ台250 mmと500 mm。デスクトップアプリの試用版のブックには、ストレートアームしか入っていません。
スパイダー径
概要:1枚だけのスパイダーの直径です。
測り方:スパイダーの中心を通って端から端まで、またはスパイダーの腕の先端まで測ります。
ブックの列:OffsetArmSpiderDiaMm。タブではSpider diameter (mm)です。
レイアウトでの使われ方:平面で見て、すべての金型の底面はこの円の内側に収まります。また、球はこれより小さくなれません。入力した垂直回転径がスパイダーより小さいと、アプリはスパイダーの直径を球に使います。食い違う寸法は、機械の図面と照らして直してください。アプリの中で球が大きくなっても、機械の中の空間は増えません。小さすぎると、スパイダーの空きが足りないとして金型が拒否されます。大きすぎると、実際のスパイダーの外にまで金型が置かれます。
垂直回転径
概要:2つの回転軸が交わる点を中心とする、球形の回転限界の直径です。金型の高さと横方向の広がりは、この限界を分け合います。取付面は、スパイダーYオフセットの分だけ、その中心より下に置かれます。
測り方:機械メーカーがこのアームについて出している金型回転範囲の図面にある、使用できる球形の回転直径を、図面に記された余裕寸法とともに使います。加熱炉、冷却室、ステーション間の移動について図面が示す限界も確認してください。直径は、スパイダーを通してではなく、アームの管の軸上にある球の中心を通して測ります。スパイダーは中心からずれていますが、球はずれていません。スパイダーからの高さと、使用できる水平方向の幅は別の寸法で、この後で入力します。
ブックの列:OffsetArmVertDiaMm。タブではRotation / vertical envelope (mm)です。
レイアウトでの使われ方:スパイダーYオフセットとあわせて、球が決まります。金型はその内側に収まらなければなりません。外周近くの背の高い金型が、最初に球の外に出ます。
値が誤っているとき:この欄には正の数が必要です。この値がないアームでは、アプリはレイアウトを行いません。小さすぎると、金型は最大回転径のメッセージとともに待機エリアに移ります。大きすぎると、加熱炉に入らない金型もアプリが配置してしまいます。
参考資料:Association of Rotational Moldersの回転成形機ガイドは、図8の横で、クランク状に曲がったスパイダー1枚のアームを説明しています。Ferry Industriesのクランクアームの金型限界図は、低い位置の取付面と別の幅の限界を持つ、球形の回転限界を示しています。寸法には、お使いの機械のメーカーの図面を使ってください。
スパイダーYオフセット
概要:スパイダーの取付面が、アームの回転軸、つまり球の中心からどれだけ下にあるかです。クランクによって、スパイダーは軸より下に置かれます。この数値はその下がり量で、金型が載る面から管の中心線までを測ります。クランクの柱部分の長さでも、スパイダーの下の梁の下がり量でもありません。
測り方:アームを図に描いた姿勢にして、スパイダーの上面からアームの管の中心線まで、まっすぐ上に測ります。手元に図面がある機械では、このオフセットは球の半径の半分から4分の3のあいだで、スパイダーは球の中の低い位置にあります。そのため、スパイダーの上の使える空間は、上部がドーム状の背の高い円柱になり、スパイダーのすぐ上でだけ狭まります。
ブックの列:OffsetArmSpiderYMm。タブではDead height / spider Y (mm)です。
レイアウトでの使われ方:球の中でのスパイダーの位置を決めます。スパイダーより下には何も置けないので、使える空間は、球のうちスパイダーより上の部分です。球は中心でいちばん広いので、金型が使える空間はスパイダーの位置によって変わります。オフセットが小さいとスパイダーはいちばん広い断面の近くに来て、底は広くなりますが、スパイダーの上の高さは少なくなります。オフセットが大きいとスパイダーは球の狭まっていく下部まで下がり、高さは増えますが底は狭くなります。そのときは、かさ上げ台で金型を広い部分まで持ち上げ直します。スパイダーから球の頂上までの使える高さは、球の半径にこのオフセットを足し、金型自体の占有面積が曲面で失う分を引いた値です。
値が誤っているとき:0は受け付けられません。スパイダーが球の中心に来てしまうからです。球の半径と同じ大きさの値では、スパイダーは球のいちばん下に来て、かさ上げ台なしでは何も収まりません。一般に、値が大きすぎると、すべての金型が立つ底が狭くなり、小さすぎると、背の高い金型の高さが足りなくなります。
水平有効径
概要:スパイダーの横にあるクランクの柱部分を考慮した後の、スパイダーの回転軸のまわりの使える直径です。機械の図面では、その分を除いた後の水平方向の使用可能直径として示されます。アプリはこれを、スパイダーの中心のまわりに立つ円柱として扱い、全周でもどの高さでも同じ幅とします。金型は、この円柱と球の両方の内側に収まらなければなりません。
測り方:機械メーカーの金型回転範囲の図面から、余裕寸法を含めた使用可能幅を読み取り、それが、金型が占める高さ全体にわたる、スパイダーの軸のまわりの障害物のない直径を表していることを確認します。機械で測る必要がある場合は、その高さ全体とスパイダーの1回転全体について、柱部分とほかのすべての障害物を確認してください。スパイダーの横の1か所のすき間だけでは、限界全体はわかりません。
ブックの列:OffsetArmHorzDiaMm。タブではHorizontal envelope (mm)です。
レイアウトでの使われ方:各高さで、金型をどこまで外側に置けるかの上限を決めます。ある高さで使える幅は、この円柱と球の断面のうち、その高さで小さい方です。球は、頂上付近だけでなく、低い位置にあるスパイダーの近くでも空間を狭めます。かさ上げ台を使うと、金型をこの下側の狭い部分から持ち上げられます。円柱の方が小さいところでは、持ち上げても幅は少しも変わりません。
値が誤っているとき:この欄には正の数が必要です。小さすぎると、レイアウトは細い塔のようになり、残りの金型は待機エリアに移ります。球より大きいと、効果はありません。クランクの柱部分がある位置まで、球だけがレイアウトを制限します。
かさ上げ台
概要:このアーム用に保有しているかさ上げ台(中国語では增高架)です。すべての金型をスパイダーから同じ高さだけ持ち上げる、溶接した鋼製の台です。保有しているすべての高さを、ミリメートルで、コンマで区切って入力します:400または400, 650。
ブックの列:OffsetArmRiserHeightMm。タブではRisers (mm)です。
レイアウトでの使われ方:アプリはレイアウトごとに、かさ上げ台なしの場合と、一覧にある各高さのかさ上げ台を使う場合を試し、最もよい結果を残します。まず最も多くの金型を配置できる結果、次に一部配置より配置可の結果、次にバランスのよい結果を選び、それでも同じなら最も低いかさ上げ台を選びます。1つの高さがレイアウト全体に使われます。すべての金型がその高さに立ち、アプリは1枚のスパイダーで異なる高さの台を混ぜません。選ばれた高さは、結果とともに、またプレビューに表示されます。
かさ上げ台が役立つのは、球の下側の曲面が金型を制限しているときです。持ち上げると、金型の底面が球の広い部分に来ます。スパイダーの位置ですでに水平有効径が限界になっているところでは、持ち上げても幅は少しも変わりません。それでも金型の上端は上がり、バランスがよくなることもあるので、アプリは高さごとに結果で判断します。
値が誤っているとき:一覧が空なら、スパイダーに直接取り付ける場合だけが試されます。金型を球の上部まで持ち上げすぎる高さでは、その高さで一部またはすべての金型が収まらず、アプリはより低い高さを残します。保有していない高さが一覧にあると、組めないレイアウトになります。一覧には、工場に実際にある台だけを入れてください。
最大搭載質量
ストレートアームと同じです:MaxLoadWeightKg、Max load (kg)、空欄または0なら確認しません。アームには上限までしか金型が載らず、要求が上限を超えるときはステータスバーに表示されます。
数値を確認する
Spider / Arm Data(スパイダー/アームデータ)タブのプレビューが、これらの数値からアームを描きます。

アームの管は球の中心の高さで入り、クランクの柱部分は使える幅の外側に立ち、スパイダーはスパイダーYオフセットの分だけ中心より下にあり、かさ上げ台は短いオレンジ色の柱として表示されるはずです。表の行にも同じ数値があります。

次に、レイアウトタブで背の高い金型を1つ要求し、ステータスバーを読みます。金型がかさ上げ台付きで配置されれば、球とオフセットは正しく働いています。待機エリアに移った場合は、ステータスバーの理由が、どの限界を破ったかを示します。最大回転径のメッセージなら垂直回転径か水平有効径、スパイダーの空きのメッセージならスパイダー、重量のメッセージなら重量の上限です。また、いちばん高いかさ上げ台で失敗しても、低いかさ上げ台なら成功することがあるので、アプリが試した高さを比べてください。
ご意見・ご質問
アプリのルールは、物理条件を私たちなりに読み解いたものです。お客様の工場のほうがよくご存じの点では、アプリのほうを変えます。